独身リーマン&猫一匹




イルカウオッチング♪ :: 2015/12/09(Wed)

熊本市街というのは案外都心と変わらない風景なのだ。
しまむらやケーズデンキ等のありきたりな風景ばかりで
ドライブをしていても何気におもろくない(笑)

そりゃまぁ一応大きな都市だから
無理はないよなと思いつつも、
地方都市=田舎であって欲しいという願望から
ちょっと飽きながら運転をしていた。

しかし、天草方面に向かうに連れて
徐々に田舎の雰囲気が漂ってきて、
さらには左右に海が広がってくる頃になると、
おぉ、ようやく来たな、こうでなくちゃ!
と気持ちが高揚してくる。

ただでさえ海のない埼玉県人であるし、
たまに見るのも汚染された東京湾。
キラキラと美しい熊本の海に
気持ちが高ぶるのも無理はなかろう。

天草の五橋(きょう)とも呼ばれ、
名所にもなっている見晴らしの良い橋を次々と渡り、
辿りついた天草のホテルは、オーシャンビューの
素晴らしい立地にたたずんでいた。



IMG_5241.jpg

ホテルの窓から見下ろした海!



ホテルに到着後は、ホテルが経営している近隣の温泉に、
父、兄と3人で訪れ、そのぬるぬる感を堪能した。
どうやらアルカリ硫黄泉だったようだ。

湯質にはちとうるさい俺をも満足させた
この「ペルラの湯」という温泉で、
翌日大変な事態が起ころうとはこの時点では知るよしもなく…。

ホテルのディナーもまことに美味で、
ランチには罵詈雑言だった家族も絶賛の限りであった。


そんな感じで初日を終え、
迎えた翌日はどんより曇り空。
予報では午後から雨も降るとのことだ。

イルカウオッチングに息巻いていた俺としちゃ
ちょいと出鼻をくじかれた格好だが、
とりあえず予約も何もしていないので、
ホテルから20分ほど離れた受付まで車で向かうことにした。

熊本観光の本には、
ウオッチング最低施行人数28人とか書かれていて、
この天候で28人も集まるんだろうか…
と不安にかられたが、ホテルにあったパンフレットでは
最低人数2人でも施行するという。

要するにイルカウォッチングは
ひとつの業者が行っているわけではなく、
いくつかの会社が競合して行っているのであった。

ただし、我が家族は俺以外は全くイルカに興味がなく、
あんた1人でいっといでという状況だったので、
まずは1人でも受け付けてくれる
業者があるかを確認せねばならない。

受付の地域に近付くと、
ウォッチングを誘う旗や看板がたくさん出ていたが、
俺は野生の勘を働かせ、良さそうと思った業者の前で車を止め、
1人でも船を出してもらえるかを確認してみた。
その間、他の家族3人は車から出ようとすらしない。

1人でというケースは稀らしく、
本来2500円のところを3000円でという
形にはなってしまったが、何とか了承してもらえた。

そりゃ1人のために船を出してくれるのだから
値上げもやむなしといったところだが、
でも、他の客がいれば2500円でもいいんじゃ?
とも思ったのだが、なんと他の客はひとりもいなかった。
イルカウオッチング、まさかの不人気か…??


10時からの出航までに少し時間があったので、
受付のおばさんと世間話をしていたのだが、
そのおばさんの息子が船長らしいことと、
そのおばさんは少し前まで数ヶ月間
埼玉県三郷市に暮らしていたことが分かった。
(娘の出産につきそうため)

熊本も埼玉も知るそのおばさんに、
天草で4点以上の食べログ評価のついている
「奴寿司」という店のことを聞いたら、
あっさりと「別にたいしたことない」とのたまった。
「テレビで紹介されたら人気になったみたいだけど」と。

それから「たなか畜産」という
これまた評価の高かった焼肉屋のことも聞いてみたが、
「最近は肉質が落ちたよね」とバッサリ。

続けて、「お米も食べ物も都心の方がおいしかったよ。
あっちはお店がたくさんあってまずければお客が来ないけど、
こちらは少ないから競走が激しくないからね」と。

熊本の方なのに、熊本グルメを否定する
何とも正直なおばさんなのであった(笑)


そうこうしているうちに10時となり船場に向かった。
息子さんよ、こんなおっさん1人のために
船を出させちゃってすまないねなどと内心詫びつつも、
いやでも、こちとら3000円も払ってんだから
十分に堪能させてくれよと別の声も脳裏にこだました。



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こんな船を独り占め



イルカウォッチングというものは、
餌付けでもしてイルカを呼び寄せるのかと思いきや、
そうではなくイルカの出没する地域に船を漂わせ、
イルカが息継ぎのために海上に浮上してきた時を狙って
イルカに接近するというものだった。

神出鬼没なイルカはどこに現れるか分からず、
船長さんの勘と運の占めるウェイトが大きい。
さらに、他の業者の船もいくつか漂っているため、
船同士の激突を避けるためにも
船長の操縦テクニックが要求されるのだ。

その点、おばさんの息子は
なかなかテクニックに長けていて、
イルカが浮上すると一気にその付近に近寄ってくれて、
一度は船の横をイルカと併走することもできた。

後半は勘が鈍ったのか、やや離れたところに
船を漂わせていたことが多く、
割と出負けの格好になることも多かったが、
それでも十分やってくれた。



IMG_5209.jpg

ライバル船も近くを漂ってイルカの出現を待つ


というのも、他の船を見て驚いたのだが、
どの船もお客がたくさん乗っていたのだ。
多い船では30人くらいはいたな。
これが最低施行人数28人という
怠慢な業者の船だろうなどと思いつつ、
いかに1人のための案内がぜいたくなものかを
身にしみて感謝していたのだ。



IMG_5195.jpg

ほら、他の船は乗客がうようよ。なぜ俺の船は一人?(笑)



船は多い時で10隻近くが
イルカをめぐって場所を競い合っていたのだが、
どの船を見ても1人しか客がいないというのは皆無。

ただただ感謝、ちょっぴり申し訳ないという思いが交差しつつ、
このおばさんの会社はどんだけ営業下手なんだよとも(笑)
おそらく28人以上という業者は、
事前にツアー客などを予約で取りこんでいるんだろうな。



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前方にイルカの群れが出現!



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こぞって船がイルカに向かって走り出す



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割と至近距離を走るので操縦テクニックが要求される



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グッジョブ、船長さん! 夢のイルカとの併走が叶った!



俺がお願いしたおばさんの店は、
「予約なしでOK」と書かれていたので、
そういう意味でも融通が利いたのだと思う。

そして、他の船から見た俺の姿は、
「あのひと1人で乗ってる、贅沢~!」だったのか、
「あのひと1人で乗ってる、なんか寂しい…」
だったかは知るよしもないが、
まぁそんなことは気にしない。
俺としちゃこの貸し切りには大満足。

おそらく無理やり家族を誘っても、出てくる言葉は、
「寒い」だの「イルカが遠い」だのそんな愚痴ばかりであったろう。
1人で乗ったのは正解だったのだ。

約1時間のイルカクルーズを終え、
船場に戻ると次のお客は2人だった。
1人増えたね(笑)。

おばさん曰く、
「このウオッチングを始めたのは私たちが一番最初」
とのことであったったが、この家族での少人数態勢だと、
なかなかお客集めが難しいんかな。
俺は絶対にお勧めしたい業者だけど。



IMG_5222.jpg


もし天草に行ってイルカを見るなら事前予約などせず、
この黄色いお店を訪れるといい。


それからどのパンフにもイルカに遭遇できる確率は
99%以上と書かれていたんだけど、
それはこの地域は餌となるプランクトンが豊富だからなんだと。
人間に友好的に近づいてきているわけではないようで。

俺も途中から、これは息継ぎのために
浮上してきているんだなと察し、
最後に船長さんにそれを確認したら、
ちょっと苦笑いして「そうですね」と。

子供だと、「イルカさんたちが遭いに来てくれた~!」
といった感じで無邪気にはしゃぐのだろうけど、
いきなり夢のない率直な見解を述べたものだから
思わず苦笑いをされたようだった。

だからといってこのウォッチングに失望したわけでもなく、
こうして自然のイルカを間近で見られたことは
本当に貴重で良き思い出になったのであった。

ありがとうよ、おばさんとその息子さん!



さてさて、2日目の模様はまだ続くのでひとまずこの辺で。



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comment

ふむふむ、旅行記
かなり面白いです!
競馬場がなくても行きたくなるゾ
熊本!

明日も楽しみにしていますね!
  1. 2015/12/10(Thu) 19:25:53 |
  2. URL |
  3. 馬子おばさん #luqF8lUM
  4. [ 編集 ]

gor的には、
そのおばさんの“ピシャリ否定感!!!”がツボに嵌りました!!
これはどう!?
ダメ!
そこはいいんでしょ!!”?
ぜんぜんふつうっ!!”
あれはいける?
たいしたことないっ!!”
まさに吉本新喜劇か、女漫才師!”
ってかんじね。

maruo家族にも大笑いなのです。
シラ~っ”
あんただけ行きなよ~~~って全員車””居残りとは!”

はぁ、おもしろい。
その熟年家族のワガママ言いたい放題ってのが、今回の
ドキュメンタリーの要ですね~^^

なぜにも子供時代に旅行した「長良川の鵜飼い」を思い出した
次第です。独り船と二十人乗りの対比もまさにマルオ劇場
ですゎ~~~~~。
どこへ行っても、傑出した奇特体験になるmarruoさん”
それはまさにカムイ飼い主の独壇場とおんなじ調子なのですた!”
  1. 2015/12/10(Thu) 22:09:42 |
  2. URL |
  3. gor #ZAILHwbY
  4. [ 編集 ]

懐かし~!

私は以前、一人旅で島原市側から同じポイントのイルカウォッチングの船に乗りましたよ!

その時の船は小さめで寿司詰め状態でした。
ひとりなんて贅沢すぎますよ~!
狭い甲板に出てイルカを見て楽しんだのですが、島原、天草から多くの船が集まっていて、大きな船は数十人乗ってました。

私は、割引があるというネット予約をしたのですが、HPや旅行業者とタイアップしたり予算をかけてる所にどうしても集中してしまうのでしょうね。

今度、天草に行った時は、写真のおばさんの所に行ってみたいです。
  1. 2015/12/11(Fri) 09:56:24 |
  2. URL |
  3. あずらいと #-
  4. [ 編集 ]

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